フランス語の基礎

フランス語の文法の特徴を知って学習でつまずかない!使える例文付き

フランス語の文法の特徴

フランス語の文法の特徴を知ることは、日々の学習をより良いものにします。

でも、フランス語を学び始めたあなたは、きっと、教材を読んだり、インターネットで調べたりする時、文法について漠然とした感覚があると思います。

私もそうでした。

そこで、フランス語学習初心者のあなたが、最初に知りたいフランス語の文法の特徴をまとめてみました。

フランス語の文法には決まりごとがたくさんありますが、まずは、次の8つのフランス語の文法がどんなものか掴みましょう。

  • 文の構成
  • 名詞
  • 冠詞
  • 形容詞
  • 代名詞
  • 動詞
  • 副詞
  • 前置詞

8つの項目、ちょっと多いわ~って思うかもしれませんが、例文も付けていますから、例えば、それを参考にあなたで作文して、楽しく読んでくださいね。

 

フランス語の文の構成

 

基本文型

フランス語は6つの基本文型があります。

 

主語+動詞
(Sujet + Verbe)

  • Je vais à Paris. 私はパリに行く。
    「à Paris (パリに)」は状況を示しているので「状況補語」と呼ばれています。

 

主語+動詞+主語の属詞
(Sujet + Verbe + Attribut du sujet)

  • Elle est Japonaise. 彼女は日本人です。

 

主語+動詞+直接目的語
(Sujet + Verbe + complément d’Objet Direct)

  • J’étudie le français. 私はフランス語を勉強しています。

 

主語+動詞+間接目的語
(Sujet + Verbe + complément d’Objet Indirect)

ここでの動詞は他動詞を使い、間接的に前置詞(à、de、avec、sur)を介して目的語と結ばれます。

  • Pierre téléphone à Emiko. ピエールはエミコに電話をします。
  • Tu doutes de tout. 君はすべてを疑う。
  • Je sympathise avec toi. 私は君と気が合う(君に共感する)。
  • Ma fenêtre donne sur la mer. 私の部屋の窓は海に面している。

 

主語+動詞+直接目的語+間接目的語
(Sujet + Verbe + complément d’Objet Direct + complément d’Objet Indirect)

直接目的語と間接目的語とが併用されているので二重目的補語構文と言われています。

間接目的を導く前置詞は à、de が多いです。

  • Sophie donne un cadeau à sa sœur. ソフィーは妹にプレゼントをあげます。
  • Elle a sorti des bijoux d’un coffret. 彼女は小箱から宝石を取り出した。

 

主語+動詞+直接目的語+直接目的語の属詞
(Sujet + Verbe + complément d’Objet Direct + Attribut du complément d’objet direct)

  • Je trouve cette peinture excellente. 私はこの絵画をすばらしいと思う。

 

疑問文

疑問文は、全体疑問文と部分疑問文の2つがあり、疑問形の作り方が違います。

 

全体疑問文

疑問が動詞を対象としていて、oui、non、si で答えられる。

  • Aimez-vous la musique ? 音楽は好きですか?
  • Ceci est-il meilleur que cela ? これはそれより上等ですか?
  • Est-ce que vous êtes Japonaise ? あなたは日本人(女性)ですか?
  • Vous ne sortez pas avec nous? 私たちと一緒に出かけないのですね?

 

会話文では文末のイントネーションを上げるだけで疑問を表すことが多いです。

  • Tu viens avec moi ? (↑) 私と一緒に来る?

 

 

部分疑問文

疑問が動詞以外の文の要素の1つを対象としていて、疑問代名詞、疑問形容詞、疑問副詞を文頭に置きます。

  • Quand partez-vous ? いつご出発ですか?
  • Quel âge avez-vous ? おいくつですか?
  • Qui êtes-vous ? どちら様ですか?
  • Qu’est-ce que tu manges ? 何を食べているの?
  • Où est-ce que vous habitez ? どこにお住まいですか?

 

否定文

普通の否定文

「ne」と「pas」で動詞をはさみます。

主語 ne 動詞 pas

  • Sylvie n‘est pas étudiante. シルヴィ―は学生ではありません。

 

否定のde

否定文の中では、直接目的語につく不定冠詞と部分冠詞は de に変わります。

  • -Tu as une voiture ? - Non, je n‘ai pas de voiture. 「君は車を持っている?」「いいえ、持ってないわ。」
  • – Voulez-vous du sucre ? - Non, pas de sucre, merci. 「砂糖はいりますか?」「いいえ、砂糖はいりません。」

 

 être を使った文では、否定の冠詞のdeは使われません

 

他の否定表現

ne ・・・ jamais 「一度も・・・ない」

  • Je n’ai jamais aller en France. 一度もフランスに行ったことはありません。

 

ne ・・・ plus 「もう・・・ない」

  • Je ne veux plus travailler dans un bureau.  私はもう会社で働きたくない。

 

ne ・・・que 「・・・しかない」

  • Je n’ai que dix euros. 10ユーロしか持っていない。

 

フランス語の名詞

名詞の前に、冠詞、指示形容詞、数形容詞などを付けるのが原則です。

名詞の性

名詞と冠詞を一緒に覚えましょう。

そうすれば、自然に性別も覚えられます。

 

フランス語の名詞は、男性(masculin)か女性(féminin)かのどちらかの性を持っている

人間や動物を表す名詞の性はその自然の性と同じです。

m. père (父)、frère (兄弟)、homme (男)、coq (雄鶏)

f. mère (母)、sœurs (姉妹)、femme (女)、poule (雌鶏)

 

自然の性を持たない名詞の性には意味の根拠はありません。

m. Japon (日本)、pain (パン)、vélo (自転車)、sac (袋、バッグ)

f. France (フランス)、table (テーブル)、voiture (車)、clé (鍵)

 

自然の性を持つ名詞は男性形から女性形を作ることができる

例えば、étudiant (学生) や musicien (音楽家)はこのままでは女性には使えません。

なので、

étudiant → étudiante

musicien → musicienne

のように女性形にします。

 

性の違いで変わらない名詞がある

  • touriste (観光客)
  • élève (生徒)
  • enfant (子供)

男女の性の区別が必要なときは、un enfant (男の子) と une enfant (女の子)のようにすることがあります。

 

名詞の数

名詞には単数形 (singulier) と複数形 (pluriel) があります。

 

次の規則によって単数形から複数形を作ることができます。

単数形の語尾に -s を付ける

ただし -s 部分は発音しません。

  • un livre → des livres 本
  • une fille → des filles 娘

 

単数形の語尾が -s, -x, -z で終わるものはそのままの形

  • un colis → des colis 荷物
  • le prix → les prix 値段
  • un nez → des nez 鼻

 

単数形の語尾が -au, -eau, -eu で終わるものは、語尾に -x を付ける

  • un cadeau → cadeaux プレゼント
  • un château → des châteaux 城
  • un jeu → des jeux ゲーム

 

単数形の語尾が -al で終わるものは、語尾を -aux に変える

  • un animal → des animaux 動物
  • un cheval → des chevaux 馬
  • journal → journaux 新聞

 

単数形の語尾が -ail で終わるもので、この7語のみ語尾を -aux に変える

  • un bail → baux  賃貸借 (ちんたいしゃく)
  • un corail → coraux サンゴ
  • un émail → émaux ほうろう
  • un soupirail → soupiraux (地下室の)換気窓、明り取り
  • un travail → des travaux 仕事
  • un vantail → des vantaux 開き戸
  • un vitrail → des vitraux ステンドグラス

 

単数形の語尾が -ou で終わるもので、この7語のみ語尾に -x を付ける

  • un bijou → des bijoux 宝石
  • un caillou → des cailloux 小石、砂利
  • un chou → des choux キャベツ
  • un genou → des genoux ひざ
  • un hibou → des hiboux ふくろう
  • un joujou → des joujoux おもちゃ
  • un pou → des poux しらみ

 

特殊な複数形

un œil → des yeux 目

œuf (卵) と bœuf (牛) は複数形では語尾のfを発音しない。
des œufs [dezø] des bœufs [debø]

 

フランス語の冠詞

冠詞には、不定冠詞 (article indéfini )、部分冠詞 (article partitif )、定冠詞 (article défini )、があります。

不定冠詞

ある人・物が初めて話題に上がるときに使います。

「1つ、2つ・・・」と数えることのできる名詞 (可算名詞)に付けます。

 

単数 複数
男性名詞 un des
女性名詞 une

 

特定されたものを指す場合と不特定の物を指す場合があります。

特定されたもの

  • J’ai une montre. 私は時計を1つ持っています。
  • Voici des stylos. ここに何本かのペンがあります。

 

不特定のもの

いくつかある中の1つ。どれでもいいから、任意の。

  • Voulez-vous appeler un taxi ? タクシーを呼んでいただけますか?

 

部分冠詞

数えられない名詞に付き、「もののある量」を示します。

 

数えられない名詞には、水、ワイン、コーヒー、パン、チーズ、肉、魚、お金、愛、勇気、騒音などがあります。

「もののある量」は、「1リットル」、「2キログラム」、「3枚」というように、はっきり言えない量のことをいいます。

 

男性形 du de l’ )
女性形 de la de l’ )

 

  • Je mange du riz et de la soupe miso le matan. 朝は、私はごはんとお味噌汁を食べます。
  • Il a du courage. 彼は勇気がある。
  • J’ai mangé du thon. 私はマグロを食べた。

 

定冠詞

人・物を特定する、人・物を総称するときに使います。

 

単数 複数
男性名詞 le les
女性名詞 la

 

特定するとき

名詞が表す人・物が特定されていることを示します。

① すでに話題に上がっているものや先行記述によって話者の間で了解されているもの

  • -c’est une église? -Oui, c’est l‘église de la Madeleine. 「教会ですか?」「はい、マドレーヌ教会です。」

 

② 状況・習慣

  • Je vais chez le coiffeur. (いつもの)美容室へ行ってきます。

 

③ 固有の存在

  • Le soleil se lève à l’est. 太陽は東から昇る。

 

総称するとき

「・・・というもの」の意で、同一種類のものすべてを指します。

  • L‘homme est un animal social. 人間は社会的な動物です。
  • J’aime la viande. 私は肉が好きです。

 

前置詞が付くと形が変わる

男性単数 le 、男性複数 les は、前置詞 à、 de が付くと1つの形(縮約)になります。

定冠詞 le 定冠詞 les
前置詞 à au aux
前置詞 de du des

女性名詞の単数形 (à la, de la)では縮約しません。

  • Tu as mal à la tête? 君は頭が痛いの?
  • J’ai mal aux dents. 私は歯が痛い。
  • Je reste près de la gare du Nord. 私は(パリ)北駅の近くに滞在している。

 

フランス語の形容詞

形容詞は、名詞の前または後に置かれ、人や物の品質を表します。

  • un beau paysage 美しい風景
  • le vin rouge 赤ワイン

 

形容詞の性

フランス語の形容詞は、男性形、女性形があります。

次の規則によって男性形から女性形を作ることができます。

男性形の語尾に -e を付ける

  • joli → jolie きれいな
  • noir → noire 黒い
  • grand → grande 大きい

 

男性形の語尾が -e で終わるものは、そのままで女性形になります。

  • rouge 赤い
  • large 広い
  • mince 薄い、すらっとした

 

男性形の語尾が -er で終わるものは -ère に変える

  • léger → légère 軽い
  • dernier → dernière 最後の

 

男性形の語尾が -f で終わるものは -ve に変える

  • actif → active  活動的な
  • positif → positive  確実な、明確な

 

男性形の語尾が -gu で終わるものは -ë を付ける

  • aigu → aiguë 鋭い、尖った
  • ambigu → ambiguë 曖昧な

 

男性形の語尾が -x で終わる大部分のものは -se に変える

  • heureux → heureuse 幸福な
  • Jaloux → jalouse 嫉妬深い

 

次の3つは例外です。

  • doux → douce 甘い
  • faux → fausse 偽(にせ)の、間違った
  • roux → rousse 赤褐色の

 

男性形の語尾子音を重ねて -e を付けるもの

  • bon → bonne 良い
  • gentil → gentille 親切な
  • bas → basse 低い
  • bellot → bellotte 愛くるしい

 

男性形が2つあるものは第2男性形から作る

  • beau bel (第2男性形) → belle 美しい
  • nouveau nouvel (第2男性形) → nouvelle 新しい
  • mou mol (第2男性形) → molle 柔らかい

 

形容詞の数

次の規則によって単数形から複数形を作ることができます。

女性複数形を作るには、女性形を作り、その語尾に -s を付けます。

 

単数形の語尾に-s を付ける

  • un petit sac → des petits sacs 小さなバッグ

 

単数形の語尾が -s 、-x で終わるものはそのままの形

  • un gros roman → des gros romans 分厚い小説
  • un élève sérieux → des élèves sérieux まじめな生徒

 

単数形の語尾が -eau で終わるものは、語尾に -x を付ける

  • un livre nouveau → des livres nouveaux 新刊書

 

単数形の語尾が -al で終わるものは、語尾を -aux に変える

  • le musée national → les musées nationaux 国立博物館

 

次の5語は-s を付けます。

  • banal → banals 平凡な
  • bancal → bancals 脚が曲がった
  • fatal → fatals 宿命的な
  • final → finals 最後の
  • naval → navals 海軍の

 

フランス語の代名詞

代名詞は、名詞または名詞句の代わりに用いられる語のことです。

例えば「私」「あなた」「彼」「これ」「あれ」などがそうです。

フランス語の代名詞は

  1. 人称代名詞
  2. 中性代名詞
  3. 指示代名詞
  4. 所有代名詞
  5. 関係代名詞
  6. 疑問代名詞
  7. 不定代名詞

があります。

人称代名詞

人称代名詞は、話し手、受け手、および話の中で話題となる人や物を指す代名詞です。

 

主語 直接補語 間接補語 強勢形
je me me moi
tu te te toi
il le lui lui
elle 彼女 la lui elle
nous 私たち nous nous nous
vous あなた
あなた達
君達
vous vous vous
ils 彼ら les leur eux
elles 彼女ら les leur elles

 

中性代名詞

中性代名詞は性・数の変化をしない代名詞です。

< le、en 、y > 3つの中性代名詞があり、受ける内容が違います。

 

中性代名詞 le

形容詞、名詞、不定詞、過去分詞や前文の内容を受けます。

  • -Tu es fatigué(e) ? -Oui, je le suis. 「君は疲れている?」「はい、疲れています。」
  • -Voulez-vous partir demain ? -Oui, je le veux. 「あなたは明日出発なさりたいですか?」「はい、そうしたいです。」

 

中性代名詞 en

前置詞 de を含む名詞・代名詞・不定詞・節や場所を受けます。

  • -Conmbien d’enfants avez-vous ? -J’en ai deux. 「お子さんは何人ですか?」「2人います。」
  • -Voulez-vous du pain ? -Il y en a encore. 「パンはいかがですか?」「まだあります。」
  • -Tu viens de Paris ? -Oui, j’en viens. 「パリから来たの?」「はい、(そこから)来ました。」
    「そこから」の意で、行為の出発点を示す。

 

中性代名詞 y

前置詞 à を含む名詞・代名詞・不定詞・節や場所を受けます。

  • -Tu as réfléchi à ma proposition ? -Oui, j’y ai réfléchi. 「君は私の提案を熟考しました?」「はい、熟考しました。」
  • -Elle est à Paris ? -Oui, il y est. 「彼女はパリいますか?」「はい、います。」

 

指示代名詞

指示代名詞は、そこにあるものや文脈・記憶の中の物を「これ、それ、あれ」のように指して用いる代名詞です。

形態が変化しない指示代名詞と性・数変化をする指示代名詞があります。

 

変化しない指示代名詞

ce  ceci、cela  ça

C‘est facile. それは簡単です。

Ce sont des valises. それらはスーツケースです。

C‘est moi qui suis arrivée la première. 最初に到着したのは私(女性)でした。

J’aime mieux ceci que cela. 私はそれよりもこれがいい。

Ça dépend du temps. 天気によりけり

 

性・数変化をする指示代名詞

男性単数形 男性複数形 女性単数形 女性複数形
celui ceux celle celles

 

① 前置詞 de で限定される名詞の反復を避ける

フランス語では、同じ名詞が2回続けて出てくる場合、その名詞を繰り返すことはしません。

  • Ce n’est pas mon portable, c’est celui de Paul. これは私の携帯電話ではない、ポールのです。
  • Voici ma tasse et celle de Julie. ここに私のカップとジュリーのそれ(カップ)がある。

 

② -ci、-là を付けて、遠近、対立、前後などを示す

  • Voilà deux voitures ; préférez-vous celle-ci ou celle-la? あそこに車が2台あります。こちらとあちら どちらをお選びですか?

 

所有代名詞

所有代名詞は、「私のもの」「あなたのもの」「彼のもの」などを表す代名詞です。

 

男性形 女性形
私のもの 単数 le mien la mienne
複数 les miens les miennes
君のもの 単数 le tien la tienne
複数 les tiens les tiennes
彼のもの
彼女のもの
単数 le sien la sienne
複数 les siens les siennes
私たちのもの 単数 le nôtre la nôtre
複数 les nôtres
あなたのもの
あなた達のもの
君達のもの
単数 le vôtre la vôtre
複数 les vôtres
彼らのもの
彼女らのもの
単数 le leur la leur
複数 les leurs

 

  • Ma montre est moins chère que la tienne. 私の時計は君のほど(値段は)高くない。

 

関係代名詞

関係代名詞は、先行詞(名詞、代名詞)に形容詞節を結びつける働きをする代名詞です。

形態が変化しない関係代名詞と性・数変化をする関係代名詞があります。

 

変化しない関係代名詞

qui que dont où quoi

  • Elle porte une robe qui brille. 彼女は光輝くドレスを着ている。
  • C’est elle que tu as vue hier. 君が昨日会ったのは彼女。
  • C’est une histoire dont nous ignorons la fin. それは私たちが結末を知らない話し。
  • C’est la ville je suis né. それは私が生まれた町。
  • Le moment je dois partir. 出発しなければならない時間です。
  • Voilà ce à quoi je pense. これが私の考えていることです。

 

性・数変化をする関係代名詞

変化する関係代名詞は、定冠詞le、la、les と疑問形容詞quel、quelle などが合体したものです。

lequel lesquels laquelle lesquelles

  • La société pour laquelle je travaille est à Yokohoma. 私が働いている会社は横浜にあります。

 

前置詞 à、de と一緒に使うと、定冠詞の縮約によって次の形になります。

男性形 女性形
à + 単数 auquel à laquelle
複数 auxquels auxquelles
de + 単数 duquel de laquelle
複数 desquels desquelles

女性名詞の単数形 (à la, de la)では縮約しません。

  • C’est un problème auquel je n’avais pas pensè. それは私が考えたことのない問題です。
  • Le monument près duquel j’habite est un temples shinto. 私が住んでる近くにある歴史的建造物は神社です。

 

疑問代名詞

疑問代名詞は、人、物について疑問の意味「誰、何」を表す代名詞です。

形態が変化しない疑問代名詞と性・数変化をする疑問代名詞があります。

 

変化しない疑問代名詞

主語 直接目的補語・属詞 間接・状況補語
Qui ?

Qui est-ce qui ?

誰が

Qui ?

Qui est-ce que ?

誰(を)

 

前置詞+qui ?

誰のことを

 

Qu’est-ce qui ?

何が

Que ?

Qu’est-ce que ?

何(を)

 

前置詞+quoi ?

何のことを

 

  • Qui a construit la tour Eiffel ? / Qui est-ce qui a construit la tour Eiffel ? 誰がエッフェル塔を建てたのですか?
  • Qui cherchez-vous ? / Qui est-ce que vous cherchez ? 誰をお探しですか?
  • Qu’est-ce qui vient de tomber ? 何が落ちて来たの?
  • Que fais-tu ici ? / Qu’est-ce que tu fais ici ? ここで何をしているのですか?
  • De qui parle M.Lebon ? ルボン氏は誰のことを話しているのですか?
  • De quoi parle ce film ? この映画は何についての話しですか?

 

性・数変化をする疑問代名詞

性・数変化をする関係代名詞と同形態です。

変化する疑問代名詞は、定冠詞le、la、les と疑問形容詞quel、quelle などが合体したものです。

lequel ?  lesquels ?  laquelle ?   lesquelles ?

  • Lequel de ces tableaux est le plus beau ? これらの絵のなかでどれが一番美しいですか?

 

前置詞 à、de と一緒に使うと、定冠詞の縮約によって次の形になります。

男性形 女性形
à + 単数 auquel ? à laquelle ?
複数 auxquels ? auxquelles ?
de + 単数 duquel ? de laquelle ?
複数 desquels ? desquelles ?

女性名詞の単数形 (à la, de la)では縮約しません。

  • Voici les livres ; duquel avez-vous besoin ? 本はここにありますが、どれが必要なのですか?
  • Auquel de ces élèves donnerons-nous le prix d’excellence ? この生徒たちの誰に優等賞を与えましょうか?

 

不定代名詞

不定代名詞は、漠然としたものにとって代わる代名詞です。

よく使うのは次の10の不定代名詞です。

aucun(e)

  • cela n’a aucune importance. それは重要なことではありません。

autre chose

  • J’ai autre chose à faire. 私は他にやることがあります。

certains(e)s

  • certains soirs いくつかの夜

chacun(e)

  • Elles ont acheté chacune leur billet.  彼女たちはそれぞれ切符を買った。

on

  • Alors, on y va ? さあ、行こうか。

plusieurs

  • J’ai plusieurs questions. 私はいくつも質問があります。

quelque chose

  • Y a-t-il quelque chose dans le tiroir? 引き出しの中に何かありますか?

quelqu’un

  • Je recherche quelqu’un qui puisse traduire en français. 私はフ誰かランス語を翻訳できる人を探しています。

rien

  • Je n’ai rien à dire. 私は何も言うことはありません。

tout、tous、toutes

  • Tout va bien. すべて順調。
  • C’est un film pour tous. これは万人向けの映画です。
  • Tous et toutes pensent ainsi. 男も女もみんなそう考えている。

フランス語の動詞

動詞は主語の人称と数、法(人称法)、時制によって形態が変化します。

これが動詞の活用です。

法(人称法)

話し手が、ある文を受け手に伝える時、伝える内容に対する話し手の心的態度(どういうつもり)によって、動詞の語形が異なってきます。

この話し手の心的態度を示す動詞の語形変化を「法」といいます。

「法」には次の4つがあり、どれもその語形は人称の区別を示しているので人称法といいます。

人称は、Je、Tu、Il、Elle、On(口語)、Nous、Vous、Ils、Elles のことです

 

直説法

現在のことを現在で、過去のことを過去で表す

  • Je suis né(e) à Tokyo en 1965. 私は1965年東京に生まれた。

 

条件法

① 事実と反対のことを仮定、推測して、その場合の結果を表す

  • Si j’avais le temps, j’irais en France. 時間があればフランスに行くのになぁ

 

② 過去における未来を表す

  • Elle m’a dit qu’elle me téléphonerait. 彼女は私に電話すると言った。

 

③ 語気緩和(意思、願望、依頼などで断言を避ける、丁寧な表現)

  • Vous pourriez m’aider, s’il vous plaît ? 手伝っていただけますか?

 

命令法

話し手の命令、意思、願望を表す

  • Partons tout de suite. すぐ出かけましょう。

 

接続法

話し手の主観的、感情的な事柄を表す

  • Je souhaite que tu réussisses ton examen.  私は君が試験に合格するよう祈っています。

 

時制

上記の人称法には、それぞれ時間的位置を示す時制があります。

人称法 単純時制 複合時制
直説法 現在
半過去
単純過去
単純未来
複合過去
大過去
前過去
前未来
条件法 現在 過去
命令法 現在 過去
接続法 現在
半過去
過去
大過去

 

動詞の活用

動詞は「語幹+語尾」の形です。

語幹 → ふつう変化しない部分で、その動詞の意味になります。

語尾 → 変化する部分で、文中での動詞の法(人称法) 、時制、人称、数を示します。

例えば、

「 Nous parlons 」 では、語幹は[ parl-] で「話す」の意味、語尾は [-ons ] で直接法現在1人称複数を示します。

 

動詞の活用には規則的な語尾変化をするものと、不規則な語尾変化をするものがあります。

それによって、次の3種に分けられます。

第1群規則動詞

動詞の原形(不定詞) の語尾が[-er] で終わる動詞で、フランス語の動詞全体の90%を占めます。

  • eimer、donner、parler、travailler、étudier など。

 

 第2群規則動詞

動詞の原形(不定詞) の語尾が[-ir] で終わるいくつかの動詞。

  • finir、choisir、réussir など。

 

 第3群不規則動詞

上記の第1群、第2群に属さない不規則な動詞で、語尾が[-oir] [-re] で終わるものが多く、300以上あります。

語幹も変化するものがあるので、そういう動詞は、活用をそのまま覚えましょう。

フランス語学習をしていると、よく出てくる être, avoir, aller, faire は完全不規則動詞です。

 

フランス語の副詞

副詞は、動詞、形容詞、副詞を修飾するものです。

 

状況の修飾

  • J’ai bien compris. よく分かりました。

 

形容詞の修飾

  • Vous êtes très gentil(le). あなたはとても親切です。

 

副詞の修飾

  • Il marche très lentement. 彼は非常にゆっくり歩く

 

フランス語の前置詞

前置詞は、文中のある語にそれを補う語を結びつけるものです。

 

フランス語の主な前置詞を上げて挙げておきます。

à  ・・・に〔で、へ〕

  • à Paris  パリに〔で、へ〕

après ・・・のあとで[出来事]

  • après le cours 授業の後で

avant ・・・の前に[出来事]

  • avant neuf heures 9時前

avec ・・・と一緒に

  • Venez avec moi 私と一緒に来てください。

dans ・・・の中に、・・・後に

  • dans le jardin 庭の中に
  • dans trois jours 3日後に

de ・・・の〔から〕

  • Le sac de Jean ジャンのバッグ
  • vin de Bourgogne ブルゴーニュ産ワイン

depuis ・・・以来

  • depuis dix ans 10年前から

derrière ・・・の後ろに〔で〕

  • derrière la voiture 車の後ろ

devant ・・・の前に〔で〕

  • devant la maison 家の前

en ・・・に〔で、へ〕

  • en France フランスに

entre ・・・の間に

  • Il est assis entre Sophie et Marie 彼はソフィーとマリーの間に座っている。

jusque ・・・まで

  • Je travaille jusqu’à 19h 私は19時まで働きます。

par ・・・によって

  • par le train 列車で

parmi ・・・の中で

  • populaire parmi les jeunes 若者のあいだで流行っている

pendant ・・・の間に [期間]

  • pendant vos vacances 休暇中

pour ・・・のために、・・・に向かって

  • pour la santè 健康のため
  • train pour Marseille マルセイユ行きの列車

sans ・・・なしに

  • boisson sans alcool ノンアルコール

sous ・・・の下に

  • sous la chaise 椅子の下

sur ・・・の上に

  • sur la table テーブルの上

 

フランス語の文法の特徴|まとめ

フランス語学習初心者のあなたが、最初に知りたいフランス語の文法の特徴をお伝えしました。

いかがでしたか?

今回お伝えした8つの文法

  • 文の構成
  • 名詞
  • 冠詞
  • 形容詞
  • 代名詞
  • 動詞
  • 副詞
  • 前置詞

について、あなたは「どんなものか掴めた」感じがしたでしょうか。

フランス語を学び始めたあなたにとって、少し難しい内容もあったと思います。

でも、今はそれで大丈夫です。

繰り返し学習していくうちに、「あ~ そういうことなのね~」と腑に落ちます。

 

文法と同じくらい大事なのが発音です。

フランス語のアルファベットの読み方がカタカナ読みになっちゃいませんか?

カタカナフランス語から卒業するとフランス語を読む、話すことが楽しくなりますよ~

 

 

それでは、

BON COURAGE ! がんばって!

 

ABOUT ME
nico
「フランス語を話せるようになって、またパリに行きたい!」という思いでアラフォーからフランス語の学習を始めました。 日々の生活の中でフランスを愉しみながらフランス語習得するのにお役に立つことをお伝えしたいなと思っています。 詳しいプロフィールはこちらをご覧ください