パリの女一人旅でホテル選びをする時に立地は大切です。
パリ市内に星の数ほどあるホテルの中から、どの辺りのホテルを選べばよいか見当がつきませんよね。
そこで、あなたが泊まるホテルの場所を決められるよう
観光、買い物や食事をするのに便利なのはどこ?
女一人旅で気になる治安が良くないと言われている場所は?
私の旅の目的に合ったおすすめエリアは?
の3つについてお伝えします。
どの辺りのホテルを選べば良いかを決めるヒントにして、楽しく、快適な旅にしてくださいね。
目次
観光、買い物や食事をするのに便利なのはパリの中心
パリ旅行の目的が、
『観光重視』
『買い物重視』
『のんびり滞在重視』
のどれにしても、パリの中心がおすすめです。
多くの観光名所、デパートやショッピングエリアはパリの中心にあります。
また、パリからのオプショナルツアーの集合場所は、パリの中心にあるルーヴル美術館の近くのことが多いです。
例えば、モン・サン・ミッシェルへの日帰りツアーは、パリから出発の集合時間が朝の7時、パリでの解散時間が夜の9時頃が多いのです。
ホテルがルーヴル美術館近くまで徒歩圏内だと移動時間が読めますし、早朝や夜のメトロやバスに乗らずに済みます。
ホテル周辺の状況も大切
観光、食事や買い物でホテルから移動のとき利用する最寄りのメトロの駅やバス停へは徒歩5分くらいを目安にしましょう。
近くにスーパー、パン屋、欲を言えばパティスリー(洋菓子店)などがあると滞在の楽しみが増えます。
避けたいのは、夜に騒がし場所。
夜に寝られないのは辛いですから。
それを考えると、大通り沿いよりも、大通りからちょっと入った場所がおススメです。
ホテルの周辺にはどんな店があり、どんな人たちが住んでいるのか、どんな人たちが集まるのかは重要です。
格安ツアーで設定されているホテルは治安が良くないと言われる場所にあることが多い
格安ツアーは代金を安くするために、パリの中心から離れた場所にあるホテルを設定していることが多いです。
どのあたりかというと、パリ市内を囲んでいる環状道路沿いです。
赤い太線が「ここはパリじゃない」ってパリに住む友人に言われた環状道路
環状道路に近いホテルは、観光名所、買い物や食事をする店が多く集まるパリの中心への移動にメトロやバスで30分以上かかります。
また、治安が良くないと言われている場所(パリ北東部)もこの環状道路沿いにあります。
こちらのブログの、一目でわかるパリ治安mapはパリ市内の危険度がわかりやすいので、ホテルの場所、観光や買い物で訪れる場所を決めるときに参考になさってみてください。
参考ブログ
【2019年度】保存版パリ治安マップ・手口・危険観光地テロは?
[私の経験談] 友人と女二人旅の時、格安ツアーをキャンセルして航空券とホテルを個人手配しました
2009年夏(7月)に友人と二人旅をした時、初めは往復の航空券とホテルがセットになった旅行会社のツアーで行こうと計画していました。
友人が「なるべく安く行きたい」と言ったので、飛行機は往復アシアナ航空、ホテルのランクはスタンダードで18万円(5泊7日)くらいのツアーに決定。
旅行会社の担当者に「御社のホテルのスタンダードはパリのどのあたり設定しているのですか?」と聞いたら、「パリ市内の外側にある環状道路の近くになることが多いですね~」との答え。
以前、パリに住む友人に「パリじゃない」と言われたのを思い出し、
「やっぱり安いとこういうことなのよね...仕方ないわ」と納得。
ツアーを申し込んだ後、同行の友人が、一人でシャンゼリゼ通りにある『リド』というナイトショーを観に行きたいと言ってきて、
「ナイトショー? 夜遅くに一人でホテルに帰ってくる? ホテルがどこになるのか出発直前でないと分からないのに、いやぁ~怖い怖い!」
ホテルで待っている私の方が不安になり、思い切ってツアーをキャンセルし、航空券とホテルは個人手配にしました。
もちろんホテルはシャンゼリゼ通りにある『リド』から徒歩圏内。
ツアーのキャンセル料を払っても、18万円くらいで航空券とホテルを手配できました。
パリに住む友人に「パリじゃない」と言われたときの旅行記はこちら
この時に泊まったホテルは、環状道路を超えた場所にある Mercure Paris Porte de Versailles Expo hotel (メルキュール パリ ポルト ドゥ ヴェルサイユ エクスポ) でした。
最寄り駅は、地下鉄12号線のPorte de Versailles (ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ)駅。
パリの中心地にあるサントノレ辺りからホテルまでは、メトロに乗っている時間が約30分、最寄り駅からホテルまでは歩いて約15分かかりました。
この時に思ったのは、「パリの中心って遠いわ~ 」
パリで泊まるホテルで女一人旅におすすめするエリア
女一人旅におすすめするエリア5つをご紹介します。
※リンクを押すとそれぞれのエリアへ移ります。
~ おすすめエリアマップ ~
①オペラ座 ~ サン・ラザール駅 (右岸)
オペラ座界隈はパリの中心で、初めてのパリや短期滞在なら使いやすさは抜群です。
人、店や車の交通量が多いので、雑然とした感じを受ける場所もありますが、大きな通りから少し入ると静かに感じる場所もあります。
見方を変えると、パリの生活感を味わうには不向きなエリアです。
大きな通りではスリや物売りも多いので気をつけましょう。
おすすめポイント. 買い物に困らない
オペラ座の北側、オスマン通り沿いにあるプランタンやギャラリー・ラファイエットの2つのデパートは、だいたいの物は揃うので時間に限りのある旅行者には強い味方。
おすすめポイント. 交通の便が良い
メトロやバスの路線が複数あり、パリ市内の東西南北の移動が便利。
パリCDG空港とパリ市内を結ぶロワシーバスの停留所がオペラ座の横にあります。
サン・ラザール駅からはヴェルサイユ宮殿 (イル・ド・フランス)やルーアン (ノルマンディー地方)へ行く電車が発着。
オーベール駅からはRER-A線でディズニーランド・リゾート・パリやアウトレット「ラ・ヴァレ・ヴィレッジ」へ行けます。
おすすめポイント. 観光名所が徒歩圏内
オペラ座、マドレーヌ寺院、コンコルド広場、ヴァンドーム広場、ルーヴル美術館など主な観光名所が徒歩圏内にあります。
オペラ座の東側には、パサージュ(ガラス屋根の付いたアーケードで覆われ、歩行者専用通路の両側に店が並んでいる)が点在しています。
オペラ座で観劇をするなら、オペラ座の西側にあるホテルを選ぶと、帰りの足を心配しなくて済みます。
②サントノレ ~ ルーヴル (右岸)
オペラ座界隈と同じように、初めてのパリや短期滞在なら使いやすさは抜群です。
街の喧噪(けんそう)がオペラ座界隈ほどではありませんが、ルーヴル美術館やチュイルリー公園に沿っているリヴォリ通りは、車の交通量や観光客が多いので、通りに面したホテルは車の走る音や人の往来が少し気になるところ。
ルーヴル美術館の東側は、シャトレに近づくに連れて10代~20代の人たちが楽しむエリアになってきます。
おすすめポイント. 観光名所が徒歩圏内
セーヌ川、コンコルド広場、ヴァンドーム広場、ルーヴル美術館、パレ・ロワイヤルなどは徒歩圏内です。
場所によってはマドレーヌ寺院、オペラ座、オルセー美術館なども徒歩圏内になるので、このあたりの観光を重視した旅にはとても便利な場所。
おすすめポイント. オプショナルツアーに参加するなら集合場所が徒歩圏内
パリからのオプショナルツアーの集合場所が、ルーヴル美術館の近くのことが多いので、ツアーに参加するなら便利です。
③マレ (右岸)
17世紀の館や街並みが今も残るエリアです。
歴史的な建物が並びながら流行の中心地として人気が高いマレ。
「パリの今を感じる」ならこのエリア。
おすすめポイント. 日曜日に営業するお店が多め
日曜日のパリは多くの店が閉まっています。
でも観光客の多いマレでは、日曜日も開いている店やカフェがたくさんあります。
おすすめポイント. 歴史的建物を利用した小さな美術館が点在
ピカソ美術館、カルナヴァレ美術館など、貴族の館を利用し建築と芸術を一緒に楽しめる美術館や博物館が多いのが魅力。
フランスの歴史が好きな方、ザ・おフランスを感じたい方は、マレにあるホテルに泊まって小さな美術館巡りをするのもステキ!
④サン・ジェルマン・デ・プレ (左岸)
かつては文学や思想の中心地で、フランス文化をリードしていたサン・ジェルマン界隈。
サン・ジェルマン大通りを挟んで北側 (セーヌ川側)には骨董品店やアートギャラリーが、南側 (リュクサンブール公園側)にはファッションや雑貨の店が集まっています。
パリらしい雑貨を見つけたり、カフェ文化を楽しんでいるのを目の当たりにしたり、ぶらぶら歩くのが楽しい場所。
おすすめポイント. パティスリー(洋菓子店)が勢ぞろい
日本に紹介されているパティスリー(洋菓子店)はだいたい揃っているので、旅の目的に「スィーツ巡り」があるなら魅力的な場所です。
おすすめポイント. 観光名所が徒歩圏内
セーヌ川沿い、ルーヴル美術館、オルセー美術館、サン・ジェルマン・デ・プレ教会やリュクサンブール公園へは徒歩圏内です。
おすすめポイント. 目的地へバス移動しながら市内観光ができる
サン・ジェルマンあたりを走るバスに乗ると、パリ市内を縦、横に移動できます。
セーヌ川沿い、ルーヴル美術館のピラミッド、パリの生活感、バスの車窓から眺めるパリの街並みも「乙なもん」です。
⑤サン・ミシェル広場あたり (左岸)
サン・ミシェル広場あたりは、ソルボンヌ大学を中心に発展した学生の街でカルチェ・ラタンと呼ばれ、学校、書店や映画館が集まる文教エリアです。
学生や観光客で賑わっていますが、細い通りに入ってみると、昔ながらのパリらしい雰囲気を感じられる場所に出会えます。
おすすめポイント. 観光名所が徒歩圏内
セーヌ川沿いやノートルダム大聖堂、サント・シャペルがあるシテ島へは徒歩圏内です。
おすすめポイント. パリの中心なのに比較的安く食事ができる
学生向けの安くて美味しい店、テイクアウトのできる店が多く、旅行者のお財布にやさしいエリアです。
おすすめポイント. サン・ミッシェル広場あたりは交通機関が充実していて移動に便利
メトロ、バス、RER が使えるので、パリ市内のどこへでも行きやすい。
特にバスはエッフェル塔方面、オペラ方面、モンパルナス駅行きが走っていてすごく便利です。
RER C線に乗ればヴェルサイユ宮殿へも1本で行けます。
パリで泊まるホテルの立地選び | まとめ
パリの女一人旅でホテル選びをする時の立地についてお伝えしました。
いかがでしたか?
観光、買い物や食事をするのに便利なのは、やはりパリの中心。
宿泊代が高いより安いほうが良いですが、安いホテルは治安が良くないと言われる場所にあることが多いです。
パリで泊まるホテルで女一人旅におすすめしたエリアは、フランス、パリへ10回行っている私でも、今でもこのどれかのエリアからホテルを選びます。
それは、何をするにも便利が良い、比較的治安が良いからです。
あなたに合ったホテルを選ぶ参考になればうれしいです。
Bon voyage
良い旅を