フランス語を学習し始めると、仏検というフランス語の検定試験があることを知ります。
仏検は、フランス語を実際にどのくらい使える力があるのかを客観的にみる日本語話者向けの検定試験です。
日本独自の仏検を取得するメリットはあるのかしら...
と思うことありませんか?
私も学習し始めの頃、そう思いました。
そこで今回は仏検を取得する6つのメリットについてお伝えします。
目次
自分の実力、レベルがわかる
仏検は自分のフランス語のレベルや実力を知るひとつの目安になります。
フランス語を「A(アー)、B(ベー)、C(セー)」から学びはじめて数ヶ月、数年経つと、あなたはどれくらフランス語が身に着いたのか、きっと知りたくなってきます。
また、自分がどれくらいのレベルにいるのか知ることは、フランス語を学習するうえで自信になります。
仏検のレベルは1級から5級まで7段階あり、仏検の結果であなたが今、どのくらいのところにいるのかがわかります。
そして、
- 自分が目標としているフランス語はどこなのか
- それに向けてどんな学習をすればよいのか
が見えてきます。
仏検の各級の技能の目安はこちらを参考にしてみてください。
仏検の級 | 技能の目安 |
仏検5級 | フランス語学習を始めたばかりで、初歩的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。 |
仏検4級 | 初心者からもう一歩進んで、基礎的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。 |
仏検3級 | 基本的なフランス語の文構成を理解し、簡単な日常表現のフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。 |
仏検準2級 | 日常生活に必要なフランス語の基本的な使い方を身につけていて、聞き、話し、読み、書くことができる。 |
仏検2級 | 日常生活や社会生活に必要なフランス語を理解し、一般的なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。 |
仏検準1級 | 日常生活や社会生活をする上で必要なフランス語を理解し、一般的な内容は言うまでもなく、様々な分野についてのフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。 |
仏検1級 | ほぼネイティブレベルにフランス語を聞き、話し、読み、書くことができ、日本語能力も問われ、社会生活で即戦力になる。 |
弱点が把握できる
仏検の問題は、例えば、仏検3級の場合、以下の内容です。
- 語彙
- 動詞を活用させる
- 前置詞
- 代名詞
- 語順整理
- 対話文を完成させる
- 語彙と表現の理解
- フランス語の文章を読み内容を理解しているか
- 会話を完成させる
- 聞き取り
この中で、出来なかった問題があなたの弱いところ。
出来なったからと言って、がっかりすることはありません。
その弱いところを強化すれば、フランス語のステップアップにつながるのです。
また、それまで習得した知識が整理され、何を学習すればよいかがわかります。
フランス語学習のモチベーション維持
モチベーション、それは「やる気」のこと。
それを維持するのは、そう簡単なことではありません。
あなたも今までに、やる気がなくなって止めてしまったこと、ひとつやふたつあったのではないでしょうか。
「よーし!フランス語学習をがんばるわ!」と思っているあなたの行く手を阻むものは日常にあふれています。
「今日は残業で疲れちゃった」
「あっ!あのドラマ、今日、放送だったわ」
「天気が良くないから、な~んにもする気が起きないわ」
「金曜日の友達と行く韓国料理、久しぶりだからマッコリ飲んじゃう? あーでも飲むと次の日お昼まで寝ちゃうのよね~」
などなど。
誰もがやる気には波があります。
そこで、仏検を受けるという目標を持つと、それに向けて学習しなければならない状況を作ることができ、モチベーションの維持につながります。
キャリアアップにつながる
フランス語は国際機関の公用語でもあり、世界で英語に次ぐ2番目に多くの国・地域で使われていています。
フランス語圏の国に関連する外資系企業や商社、進出している日本企業などでは、フランス語のスキルは必須です。
そういった企業や商社への就職や転職の際には、フランス語の能力を証明できる仏検は大きなメリットになります。
ビジネスで求められる能力は仏検準1級以上となり、取得するのは簡単ではありませんが、フランス語が実務レベルの能力があることを証明できるので、フリーランスとして働く場合にも役立ちます。
国家資格「全国通訳案内士試験」の外国語学試験の免除
「全国通訳案内士」という言葉をあなたは聞いたことがありますか?
全国通訳案内士は、日本を訪れる外国人観光客を有料で通訳案内(外国人に付き添い、外国語を使って旅行に関する案内、対応)をする職業です。
この仕事に就くには、「全国通訳案内士試験」に合格しなければなりません。
その全国通訳案内士試験に外国語の筆記試験があるのですが、仏検1級を取得している受験者は、これが免除になります。
全国通訳案内士のフランス語の試験は、仏検1級とほぼ同じレベルと言われています。
大学の単位取得や交換留学に有利
大学や授業によっては仏検取得を単位として認めてくれる場合があります。
単位を認めてもらえるなら、仏検をちょっとがんばろうかなぁって思いますよね。
また、フランス語圏の大学へ交換留学する際の学内選考で、仏検取得を重要視している大学も多くあります。
どちらも、仏検3級もしくは仏検準2級の取得が目安になっています。
仏検を取得する6つのメリット|まとめ
仏検を取得する6つのメリットについてお伝えしました。
日本独自の仏検ですが、受験に向けて学習することでフランス語の力が付いてきます。
私は仏検3級を取得するために学習したとき、かなりフランス語の力が付いたと実感しました。
あなたも、是非、チェレンジしてみてください。
仏検の日程、申込み受付期間、時間割、会場、受験料の情報はこちらをご覧ください。
それでは、
BON COURAGE ! がんばって!